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「第2の人生」どう捉える!?

先日、内館牧子さんの「終わった人」を読みました。一言で面白かったです。サスペンスでも冒険物でも、正義が勝つと言ったワクワクするようなものではないのですが、楽しかったです。東大法学部の男性がリタイアするところから物語が始まりますが、今までのキャリアが邪魔をし、くだらないと知りながらもプライドを捨てきれずにもがき、第二の人生を切り開いていくと言うお話でした。

人生100年時代と言われるようになり、急速に寿命が延びリタイア後に与えられる時間は8万時間~10万時間とも言われています。コミュニティといえば会社関連。会社一筋だった方は顕著ではないでしょうか。急にやることがなくなってしまい、時間だけ与えられてしまったらどう感じるのでしょうか。さあ、何をして過ごしましょう。。。

目次

日本の現実

 

日本は終身雇用が当たり前の時代が長く続いています。今でこそ、キャリアアップのために転職する方もいますし、副業OKの会社が多くなっていますが、高度成長時代は一つの会社で勤め上げ年功序列で給料は右肩上がり、定年まで勤め退職金をもらい、そのあとは年金暮らしと言うのが一般的でした。しかし、今は50代で役職定年、給料は下がりリタイア後の再雇用は今までの給与の半分。

寿命が延びたことでリタイア後の時間が増えていることや、なにより一昔前の60代70代と比べ、今の60代70代の方は元気です。“まだまだ若いものには負けん”と言う思いの方が多いと思います。

第2の人生

責任ある仕事を任されていた方、肩書がなくなってしまった方、仕事に自分の価値を見出していた方もいるでしょうし、「さあこれからは家族と過ごすぞ」といき込んでみたものの家族には既に楽しみがあり入る余地がなかった方。「人生のやりがい・目標がない」「大事なものを失ってしまった」「理想と現実にギャップがあった」など、時間だけが与えられ、「第2の人生」何をどうしたらよいのか分からずに困っている方が多いのが現実です。

辞書によると「第2の人生」とは、これまで歩んできた半生の営みに区切りをつけ、新たな環境あるいは新たな心持ちで人生を歩み始める、と言う意味合いで用いられています。

「生涯現役」と言う言葉もよく聞きます。これは、どんな年になっても意欲を失わず、生涯を通して現役にこだわる事を言うようです。

誰もが「豊かな第2の人生を歩みたい」と思っていると思いますが、何が“豊か”なのかは人それぞれです。生涯現役にこだわり続ける方もいるでしょう。のんびり過ごしたいと思う方も。いずれにしても、計画的にご自身が描いたように過ごせることが「豊かな第2の人生」と感じられるのではないでしょうか。

「豊かな第2の人生」に必要なこと

「豊かな第2の人生」を歩むために必要なことは、準備です。

・資金

「老後準備」と検索すると資金面でのお話ばかりです。(資金運用には詳しくないので他サイトを参照してください)

お金は大切ですよね。無いよりあったほうがいいに決まっています。孫にお小遣いをあげて、時々旅行に行けるような生活が送れたら素敵ですね。

・時間を共有できるパートナー

でも、誰と旅行に行きますか?奥様と行きますか?仲の良いご夫婦もたくさんいらっしゃいますから、問題なければよいのですが、毎日仕事を頑張って、家のこと子供のことは奥様任せだった方はいかがでしょうか。奥様には職場のコミュニティ、子供が成人しても続くママ友のコミュニティ、カルチャースクールのコミュニティ、など想像を超えるコミュニティがあり毎日忙しくしていませんか?

やることがないご主人が奥様のコミュニティに参加していると言う記事を以前に読んだ記憶があります。リタイア後に違和感なく奥様との時間を過ごすためにはリタイア前から家族との時間を大切にしておく必要があります。これは大事な準備です。

・健康

そして、健康でなければ旅行にも行けません。以前「健康寿命」についての記事を書きましたが、医療や介護に依存せず自分自身で生命維持し、自立した生活ができるように、日々健康に気を配る必要があります。寺院やお城巡りするにも体力に足腰が丈夫でないとつらいものがあります。リタイア後も健康に過ごせるように、食事、適度な運動、睡眠を心がけていく必要があります。

・生きがい

資金、健康、時間を共有できるパートナー(もちろん配偶者とは限りません)、あとは“生きがい”でしょうか。好きなこと、やってみたかったこと、試したいこと、若いころにやっていた趣味など、ご自身が楽しめることをやることです。これをリタイア前から考えて、思いついたことを書き出し、優先順位をつけ、何から始めるか、準備を進めておくことが大切です。

第2の人生を楽しめる人

第2の人生を楽しめる人は、先にも述べたような準備ができる人なのですが、このような人には特徴があるようです。

・新しいことにチャレンジできる人

・プラス思考の人

・健康と体力維持に気を使っている人

・外見に気を使っている人

このような方々は、「生涯現役!」くらいの心持ちで、日々の生活をおくっているのではないでしょうか。

第2の人生は「人生で最も自由な時期」です。自分らしく豊かに「第2の人生」を送るために“残りの人生“と捉えるのではなく、楽しむために準備を進め、まずはやってみることですね。どうせだったら楽しんだもの勝ち!ですよね。と私は捉えております。少しでも前向きになれる方がいらっしゃったら幸いです。